無線デバイスの急増により自由財から希少な資源となった周波数資源を有効に利活用するためには,産業の創出や新技術の創出などに資する適切な電波政策が求められる.適切な電波政策に向けては電波の長期的な利用状況をきめ細かく把握することが鍵となる.このような観点から,本研究ではローエンドからハイエンドまで多様な測定器を設け,空間的に広範囲・高密度に電波の利用状況を把握する分散スペクトラムセンシングの実現を目指している.具体的には,多様な無線機や測定器を抽象化することで統一的な利用を可能とするデバイスコントローラ,周波数の利用率を推定する用途に特化し低コスト化を実現する数十ドルオーダのローエンドスペクトラムセンサ,電波の測定データに含まれる冗長性に着目した高効率記述形式可視化のためのウェブサービスなどの開発を進めている.