食糧自給率の低下,農業後継者不足・高齢化等の問題とともに,食糧安全保障に対する意識の高まりにともない,ICT技術を利活用した栽培育成の省力化・自動化が衆目を集めている.他の産業に負けない労働生産性と収益性を確保するためには,ハードウェアからソフトウェアに至るまで生産システム全体の最適化を図ることが必要である.本研究では,ソフトウェアに焦点を絞り,植物個々の生長過程を科学的に分析するためのデータ計測と収集データに基づく育成管理とを実施し,生長の個体差をも考慮した育成管理システムの実現を目指している.センサの配置粒度,センサの精度,計測間隔などと育成管理との関連を明らかにしながら農業クラウドシステムの構築を進めている.