節電に対する意識の高まりとともに,家庭内の省電力化が求められている.しかしながら,「こまめな電源管理」はユーザにとって煩わしい作業であり,「電源のつけっぱなし」による電力浪費の問題は解決されていない.このような問題に対して本研究では家電製品の使用状況とユーザの行動の関係に着目し,ユーザの利便性(主に応答の速さ)を損なわずにユーザの活動に従って家電製品の電源スイッチの切り替えを行うためのコンテキスト適応型電力管理システムGynapseの開発を行っている.GynapseはRFIDタグ,電流センサ,モーションセンサなどから得られたデータを利用し,階層隠れマルコフモデル(HHMM)に基づいて家電製品の使用状況とユーザの活動との関係を学習する.さらに,学習した関係に基づいてそれぞれの家電製品の使用状況を予測することで,ユーザから要求される応答時間を満たしつつデバイスの電源制御を行い,省電力化を実現する.